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オンラインサイトを運用する中、Shopify分析とレポート機能を使用しビジネスの動向を確認することは今後の販売戦略等を考えていく中で非常に大切です。これらのツールは売上、訪問者の行動、トレンドなど、オンラインストアのパフォーマンスに関する重要な洞察を提供します。これらの機能を最大限に活用するためには、どのように動作するか、何を測定するか、そしてそれらが何を意味するかを理解することが必要です。
このブログではShopifyヘルプセンター資料に記載されていない、Shopify分析とレポートに関する一般的な疑問をFAQ形式で紹介し、Shopify分析のマスターになるためのガイドを提供します。
<よくある質問>
管理者もストアを閲覧した時にセッション数に含まれますか?
管理者のアクセスをセッションとしてカウントせずに表示したい場合は、ログインの上管理画面>オンラインストアから目のアイコンをクリックした上で、ストアを表示する必要があります。それ以外の方法でオンラインストアをデスクトップで閲覧した場合、レポートではセッションとしてカウントされます。尚、iPhoneやAndroidのShopifyアプリからオンラインストアを閲覧した場合も、レポートではセッションとしてカウントされます。
デバイス別セッション数レポートの「その他」とは何を指しているのですか?
「その他」はデスクトップ、モバイル、タブレット以外のデバイスと認識した場合に表示されます。例えば訪問者がゲーム機、Kindle、または完全に認識できない古いデバイスから閲覧していることを意味します。また、閲覧者がVPNによってデバイスが正しく読み取られることをブロックしている可能性もあります。
コンバーションレートの「参照元不明」とは何を指しますか?
まず、参照元とは注文を行なったお客様がオンラインストアにどのように達したのかを示します。Shopifyレポートでは各参照元は下記カテゴリーに分類されます。
「参照元不明」が表示される主な理由は、訪問者が直接URLを入力してサイトにアクセスした、ブックマークからアクセスした、またはセキュリティ設定によりどこから来たのかを特定する情報(リファラー情報)がブロックされた場合等が考えられます。これらの状況ではリファラー情報が存在しないため、「参照元不明」と表示されます。
また、一部のブラウザやプライバシーツールは、ユーザーのプライバシーを保護するためにリファラー情報を隠していることもあります。
オンラインストアのコンバージョン率が注文日と完全に一致しません。なぜですか?
一般的にコンバージョンレポートに影響を与える予想される要因はいくつかありますが、殆どのケースで顧客がブラウザで広告ブロッカーやクッキーをブロックしていた可能性が高いです。対策としてはGoogle Analytics 4のような外部のアナリティクスを使用することが挙げられます。これらは異なる方法で定義し計算するため、違う結果を確認することができます。または手動でコンバージョンの計算を確認することもできます。
行動レポートのオンラインカート分析の詳細を教えて下さい。
このレポートには下記三つの情報が記載されています。
例として商品Aが100回表示され、そのうち10回カートに追加された場合、カートの割合は10%となります。同様に商品Bが50回表示され、そのうち5回カートに追加された場合、カートの割合は10%となります。
商品AとBを組み合わせた場合の割合を把握するには、商品AとBを組み合わせた回数を、全体のカートに追加された回数で割る必要があります。ただし、このような組み合わせの割合を正確に計算することは困難であり、実際のカートの割合とは異なる可能性があります。
レポートが1日ずれているか、数時間遅れているようです。今日も注文があったのですが、レポートには違う時間に注文されたように表示されています。
レポートのデータは[設定]>[ストアの詳細]のタイムゾーンに基づいています。その為[設定]>[ストアの詳細]で、タイムゾーンを変更しているか、また正しいタイムゾーンを使用しているかを確認をお願いします。タイムゾーンの設定を変更した場合、データが正しく一致するまで1日程掛かる点をご留意下さい。
ストアで複数通貨機能が有効になっている場合、レポートにはどの通貨が表示されますか?
レポートデータには、[設定] > [ストアの詳細]で選択されているストア通貨のみが表示されます。
レポート、分析情報を編集できますか?
Shopifyの分析情報はリアルタイムで取得されているため、このような編集を行うことはできません。
特定の商品を含む注文を検索すると、注文数が商品別売上レポートの注文数量と一致しません。
商品名が複数の単語で構成されている場合は、例えば"私の商品A"のように引用符(“)を使用して検索する必要があります。
引用符無しで「私の商品A」と検索すると「私」、「商品」もしくは「A」と同じ意味になり、タイトルに少なくとも、これらの1つの単語が含まれる全商品が検索対象になります。
売上レポートでは、ある日に商品の返金が表示され、別の日に同じ金額がN/Aとして返金されています。これは何を意味していますか?
これは商品が異なる日に返金され、再在庫される時に表示されます。これは正しい挙動で、売上データモデルに基づいて作成されたレポートは返金を含む取引を考慮に入れず、商品のやり取りだけを考慮に入れます。この種のレポートにおける返品は実際にお金が返金されるかどうかに関係なく、再在庫などのアイテム処理を指します。
返金額を知りたい場合は、支払い財務レポートの確認をお勧めします。
注文をエクスポートすると、売上レポートやダッシュボードの総売上とは異なる合計が表示されます。
注文を特定の期間でエクスポートすると、合計列が売上レポートの総売上列と一致しないいくつかの理由があります。ダッシュボードより、この内訳を簡単に確認することができます。
注文をエクスポートすると合計される値は各注文の現在の合計を指し、一方、売上レポートは特定期間内に店舗と顧客間で交換された商品のみを指します。例えば、商品の発送が遅れたという顧客の対応のため1000円を返金して、かつ商品は返品されず再在庫もされなかった場合、マイナス1000円の差額は売上レポートには表示されませんが、注文のエクスポート合計からは差し引かれます。
尚、エクスポートされた注文の合計と売上レポートの合計を比較する際には、テスト注文は売上レポートには含まれませんが、エクスポートされた注文には含まれるということもご留意下さい。
商品バリエーションSKU別の売上レポートにおいて、正味数量と売上総利益が一致しません。
これらの計算値は異なる計算式により算出されます:
売上総利益= 商品価格 x 数量(税、送料、割引、返品前)の売上集計
キャンセル、保留中、未払いの注文が含まれます。テストと削除された注文は含まれません。
純数量 = 販売したアイテムの数 - 返品されたアイテムの数
売上総利益は、キャンセル/保留中/未払い/返品された注文を含む全てを含みます。純数量は返品されたアイテム数を除いた売れたアイテムの総数を表示します。この計算式の違いにより、一致しないと考えられます。
財務レポートの「月別の決済総額」は何を参照していますか?月別の決済総額と販売合計額に差額が発生しています。
月別の決済総額はShopify Payments経由の支払いのみ、データが表示されます。
Shopify Payment以外の外部決済やShopify Paymentの手数料は反映されません。そのためレポート上で実際の販売合計と振込金額には差が生じる可能性があります。入金の詳細はHelp Center_Shopify ペイメントで支払いを受けるで説明されている手順に沿って確認ができますので、こちらをご参照下さい。
その他、ご不明な点がありましたらShopifyサポートまでお気軽にお問い合わせ下さい。