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「味噌の可能性を、とき放つ」をコンセプトに、豊かな自然に恵まれた信州で味噌の製造販売を行う新田醸造。江戸末期に創業した老舗のみそ屋さんですが、2024年春、顧客層や販売範囲の拡大を目指し、6代目若夫婦を中心にブランドコンセプトやロゴ、オンラインストアのリニューアルを行い運営されています。
今回、オンラインストアのリニューアルにあたり別のECプラットフォームからShopifyに移行されてきたということで、新田醸造の森さんに移行の背景やブランディング、ビジネス運営における工夫などを伺いました。
<目次>
周りのEC関連事業者のほとんどがShopifyユーザーで、Shopifyとそれ以外の日本のカートシステムは草野球とメジャーリーグくらい違うという話を聞いたことがきっかけです。
カスタマイズ性が高く、何かをしたいと思ったときにアプリを追加するなどして実現できることが魅力です。例えば、新田醸造では以下のようなニーズがありそれぞれアプリを使って対応しています。
また、新田醸造では1日に2〜3通の頻度でメルマガを配信しているので、メルマガの作成が簡単で使いやすいShopify Emailアプリがあることも魅力です。
上でも述べましたが、メルマガ配信に使っているお気に入りのアプリです。
これまで使っていたメルマガのシステムでは、メルマガに追加したい写真をいちいちドラッグ&ドロップで追加しなければなりませんでしたが、Shopify Emailの場合は、すでに商品ページに登録している写真であれば、簡単にその写真を選択できる点がとても気に入っています。
また、Shopify Emailで作成・配信したメールをShopify Flowのワークフローに簡単に組み込み、応用できるところも魅力です。
Shopify上で計測できている数字では、月の売り上げの10~15%程度がメルマガ経由のご注文なので、メルマガ配信に力を入れています。頻繁にメルマガを送っているため、使いやすいメルマガツールであるShopify Emailはとても重宝しています。
商品をご購入いただいたお客様にレビューを書いていただいています。
食べたことのない味噌をネットで買うのって、自分の好みの味なのかかなり不安もあると思うのですが、既存のお客様の声があることによって初めてのお客様も買いやすくなっている気がします。
また、私たちにとっても温かいお言葉や応援の声をレビューに書いていただくことでとても励みになっています!
書いていただいたレビューをメルマガやストーリーズなどでもご紹介しています。
自動でレビュー依頼のメールを送ることができますが、無料プランではメールの編集が一部しかできず、デフォルトのメールは新田醸造には合わないデザインだったので有料プランを使ってカスタマイズしています。
こちらはまだ使いこなせてなくて絶賛試行錯誤中ですが、
などのお客様にメールを送るワークフローを組んでいます。
特に以前使っていたカートシステムではカゴ落ちメールを送る機能がなかったので、無料でカゴ落ち・チェックアウト離脱のお客様にメールを打てるところは魅力的です。
今後は購入いただいたお客様にも味噌の取り扱い方法や味噌を使ったおすすめレシピのメールを送るワークフローを組もうと思っています。
新田醸造の一番人気の看板商品は、木桶みそに2種の信州味噌をブレンドした信州白樺印みそです。試行錯誤を重ね黄金比率にたどり着いた極上の合わせ味噌で、まずはみそ汁や豚汁で味わっていただくことをおすすめしています。原料はすべて日本国産です。
一般的に、信州味噌は大豆、米、塩を主原料としていますが、新田醸造の味噌は、大麦も少しだけ加えることで香ばしくほのかに甘い特徴的な味わいを持っています。
味噌の仕込みには、100年以上使用している杉の木桶を使っています。「木桶仕込み」は日本に古くから伝わる伝統的な製法で、通気や木の成分によって独特な香りと深い味わいの味噌ができあがります。
新田醸造の味噌づくりについては、オンラインストアに掲載の「新田醸造について」をぜひお読みください。
信州白樺印みその他にも、長野県千曲市森地区の杏をペーストにたっぷり練り込んだ【旬の商品】あんずせんべいや簡単にいただけるこだわりの即席みそ汁、人気のお惣菜である青唐味噌ちびきゅうなども販売しています。
今年の4月から販売を始めた信州白樺印みそ 味比べ3種セットがとても人気で、現在売り切れ中です。このセットを使って新商品のギフトセットを予定しています。
現在、このギフトセット用の新田醸造らしくデザインされた箱をオリジナルで企画しており、その箱に信州白樺印みそ 味比べ3種セットを入れてギフトセットにします。どのような箱、コンセプト、デザインにするのか検討しているところです。
毎年お歳暮の時期に新田醸造の味噌をお歳暮としてご購入いただくお客様が多いので、その時期までに製品化したいと思っています。
新田醸造は60代以上のお電話でご注文いただくお客様も多いため、そのようなお客様にもわかりやすいオンラインストアであるよう心がけています。
例えば、お電話注文のお客様のために、大きなフォントサイズで電話番号を掲載しています。また、オンラインストアのどのページであっても配送先地域と送料を一目で確認できる一覧表をフッターに記載しています。
テーマはShopify開発のDawnを使っています。Shopifyでのオンラインストア構築のタイミングからエンジニアの方にプロジェクトに入っていただき、コード編集が必要な部分はその方にお願いをしています。
ソーシャルメディア、特にインスタグラムでの発信に力を入れており、積極的にお客様とコミュニケーションをとっています。
新田醸造の味噌を使った簡単な時短レシピを2日に一度の頻度で投稿しています。レシピは写真投稿やリール投稿で共有し、フォロワーの皆さんが簡単に料理できるようわかりやすい内容を心がけています。ポイントは、レシピだけではなくその料理の保存期間とコツを一緒に共有していることです。
インスタグラムでフォローいただいたら、DMでお礼のため連絡し、何をきっかけにフォローいただいたのか聞いてお客様と会話するようにしています。お客様との会話の中で「スーパーで買う味噌の味が合わなくて、伝統的な製法の味噌を探している」というお客様もいらっしゃるんです。
こちらからDMして会話をしなければ、ただフォローして終わりだったかもしれませんが、会話をすることで「なんだかこの味噌蔵は積極的に頑張ってるし信用できるな」と思っていただいて、会話をした後にご購入いただくことが多々あります。
例えば、広告などで新田醸造の商品を見かけても食べたことのない味噌を送料もかかるネットでいきなり買うのはかなりハードルが高いと思っています。そんな場合でも、フォローきっかけで直接コミュニケーションを取らせていただくことで、後々の集客や購入に繋がっていると実感しています。
代々続く味噌醸造の伝統を守りつつ、ビジネスモデルを革新し販売拡大に向けて積極的に活動されている新田醸造。今後、Meta広告でのオンラインマーケティング展開や、小売店への卸売拡大を予定されているそうです。
看板商品の信州白樺印みそをはじめとした質の高い商品をビジネスのコアとして、Shopifyの機能やアプリを使いこなしながらオンラインストア構築やマーケティング、カスタマーサービスなど工夫されていることがわかりました。ご興味を持たれた方は、ぜひ新田醸造オンラインストアを訪れてみてください。
各種リンク:
Minami_ | Shopify
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